『cafe watoto』の梶本夫婦に聞く「ゆる薬膳」とwatotoのこと

月曜から土曜のランチタイム、特に女性や親子連れのお客様から多くの人気を集めているcafe watoto。今回はwatotoが提供されているランチ“ゆる薬膳。”について、梶本良司さん、梶本由美子さんにインタビューさせて頂きました。

watotoの「ゆる薬膳」

ゆる薬膳。とは元々、薬膳アテンダントの池田陽子さんが提唱されているコンセプト。watotoを開業された数ヶ月後に、良司さんの友人伝いで池田さんと出会い、このコンセプトを用いたランチメニューを確立していったそう。

由美子さん 薬膳の定義は、食べることで体調や心の状態を整えること。整えていくには家庭料理に薬膳を取り入れないとあかんなあと思って、私は普段の料理で薬膳の考えに沿った食材を取り入れていて、気づけば体調がよかったみたいな。watotoがオープンしてから8年くらい、続けてるんやけれども、自分らが調子いいのを実感している。風邪もひかないし、どこが悪いってこともない。
主婦って毎日のご飯づくりが大変やねん。何作ろう。スーパー行ってもいろんな食材があるやん。日本の薬膳には、五季(春夏秋冬+梅雨)によって何を食べれば良いかっていう考えがあって、それを取り入れることで毎日のメニュー作りも買い物も楽になんねん。とりあえず、五季に合わせた食材を買って、それを中心に毎日食べていたら「知らん間に健康になってた」とか「季節の変わり目の不調が今年はないなあ」とか。一回二回の料理じゃなくって、日々のご飯から1週間後とか1ヶ月後とか1年後とかの私らが作られるわけで、食べるものによってできてるから、何を選ぶかっていうのが重要になってくるねんな。

由美子さんが「これが一番おすすめ。最初に読んで、いまでもこれ一冊で薬膳の本は十分なくらい」と絶賛する書籍、池田陽子さん『春夏秋冬ゆる薬膳。』インタビューを通してwatotoのランチには、梶本さん夫妻が自身で感じてきた食の経験をもとに、食べた方の身体への思いやりが込められているのだと感じました。

居場所」としてのwatoto

watotoは、通常のランチ以外にも様々なイベントをされています。例えば料理教室や高校生レストラン、映画上映会やお味噌作りなど。ここに挙げたものは一例で、一見すると梶本さん夫妻はかなりアイデアマンなんだなあと感じます。しかしお話を聞いていくうちに、毎回盛況のイベントや、お店の雰囲気が出来上がるまでには、想像とは違ったプロセスがあるのだと知りました。

良司さん もともと店をしようと思ったのが、自分がどういうところに行きたいかなっていう発想から。どういうことをしたいかじゃなくて。原点がそこなんで。こんなことができるっていう人は、それをすると思うねんね。それが空白やったんで、じゃあどういうところに行きたいのかな自分は、人は、っていうところからしか考えてなかった。今でも同じで、子ども連れが多くなってきたから、楽しめるようにブランコや滑り台を作ろかなとか、教室して欲しい、ライブしたいっていう声があったりとか。こちらから発案したことは、実は一度もない。

watotoの場合、自分たちから提供できるコトが出発地点ではなく、いつもお客様に近いところから次々とコトが生まれていると聞き、イベントに限らず料理や空間、そこで出会う人が醸し出す温かさは、梶本さん夫妻のあり方から発せられているのだと思いました。
もともと良司さんは、僧侶として小浜に移住され、現在でもそのお仕事もされています。「お寺に行けば大人も子ども、みんな仏様の子ども」という法語があり、「子どもたち」をスワヒリ語でwatoto。その由来で名付けられたそうです。

良司さん ほとんどのお寺は、法事とお葬式だけ人が集まって、特に若い人は「こんにちはー」って言って気軽には行けへんやん。昔はお寺も子ども遊ばせたり、子どもにお菓子あげたり開いていた面も多くて、それが本来的なはずで、そんなお寺があったらいいなっていう。今ではここで自由にできて、そこでご飯もちゃんと出せて、理想的になってきたよなあ。
でも、何かを教えるとかじゃないんやんね。僕自身が教えられてるほうなんで、教えられているその根元の方を知るきっかけにしてもらうみたいな、そのためにいっぱい本が置いてあって、僕は別に教えることはなくって、伝えることはあるんやけれども。

SPOT LINK

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です