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「小浜の誇るおいしい魚の流通は、ここから始まる」御食国の現場からvol.01

小浜市川崎地区の一番海に近い場所にある「福井県漁業協同組合連合会小浜支所」、通称「漁連」を知っていますか?ここでは、一年を通して、どんな天候だろうと朝早くから魚の荷受け、仕分け、処理、箱詰め、競りといった、受け取りから販売まで小浜の豊富な海産物に関わる様々なお仕事が繰り広げられています。

ダンベと呼ばれる大型コンテナに入ったたくさんの魚を、仕分けから計量、箱詰めと大忙し!

今回は、漁連で行われている荷受けから競りまでの流れを簡単にご紹介します。
漁師さんから漁連に魚が到着すると、すぐに計量。その後、箱詰め、競り場に並べていくところは流れるような見事な連携プレー。「14.5!15!」と計量し、10kg以上の魚を片手で軽々と持ち上げて運ぶ姿もかっこいいです。
そして、漁連のお仕事の見どころといえば、なんと言ってもスピード感と活気のある魚の競りです。ずらりと10人以上の魚屋の仲買人さんたちが魚の前に並び、競り人はその仲買人さんが指で示す金額を瞬時に判断し、次々と魚を売っていきます。

左に並ぶのが魚を購入しに来た仲買人。緑色の帽子が目印です。右側の青い帽子は漁連の方。

威勢よく飛び交う、競り人の方の聞き取れないほど早口な独特の掛け声もぜひ現場で聞いてほしいところ。4月から若手の岡諒一郎さんも競り人デビューをされました。競りの初日が終了すると、「今日は上手くいかなかった。難しい!」と先輩に一日でも早く近づけるように日々奮闘中です。

青い帽子が岡諒一郎さん。日々奮闘中です。

また、10月~5月下旬まで底曳き網漁がある時期は、夜の荷受けもあります。この時は、漁師さんたちが漁から帰ってきて箱詰めされた魚を競り場に運び、活魚の計量、仕分け、最後に集計をします。船が入港するタイミングは毎回バラバラで、荷揚げのタイミングが集中すると大忙し。計量待ちの活魚が次々と運ばれてきます。大暴れする巨大ヒラメを計量し、仕分ける作業は息が切れるほどとても大変な作業です。

次々に入港する新鮮な魚たちを次々と計量。夜中に大忙しのみなさん。

朝が早く大変なお仕事ではありますが、職員の皆さんで協力して楽しくお仕事されています。休憩時間には、年齢関係なく和気あいあいと話しをされている様子に、いつも心が和みます。個人的には漁連の皆さんのかわいいつなぎ姿も推しポイント。

漁師さんが獲った新鮮でおいしい魚が私たちのもとに届くまで、朝早くから漁連のみなさんが活躍しています。ぜひ小浜港産の魚をたくさん買って食べましょう!

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安間 七菜

1997年福井県福井市生まれ。管理栄養士。大学卒業後は福井県の栄養教諭として勤務後、小浜市の豊かな食材や食文化を学ぶため2024年4月から小浜市地域おこし協力隊に。ナチュラルワインが好きで、食べることも作ることも大好き。日々小浜の食の豊かさを実感しながら、日々家で料理をしている。小浜市の食の魅力を発信していきたいと思っている。

  1. 「小浜の誇るおいしい魚の流通は、ここから始まる」御食国の現場からvol.01

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