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『さばくだけではない。魚のことを丸ごと学び、食卓に繋がる教室』御食国の現場からvol.05

福井県小浜市は、古代から「御食国」と呼ばれ、塩や新鮮な魚を都へ運ぶことでその食を支えてきました。
現在も小浜漁港には、若狭ぐじや越前ガニなど、年間を通してさまざまな魚介類が水揚げされています。そんな小浜市で地域おこし協力隊をしている私は、小浜漁港近くの若狭小浜お魚センターにある魚屋「大澤五右衛門商店」で研修をしています。

お客さんと関わる中で感じるのは、すぐ目の前の海で水揚げされている小浜の魚のことを、もっと身近に知って食べてほしいということ。そんな思いから、大人編と親子編の2パターンで、今年の春から「魚さばき教室」を続けています。

その日に使うお魚にまつわるお話からスタート。みなさん真剣な眼差しで聞いてくださいます。

魚さばき教室ではまず、私が漁業の現場を直接見てきたことや、漁師さんや水産に関わる方たちから聞いたお話を交えながら、その日にさばく魚にまつわることをお伝えします。
どんな魚が獲れるのか、漁師さんはどんな思いでどうやって魚を獲っているのか。魚が私たちのもとに届くまでには、いろんなストーリーがあります。

魚の選び方のポイントとかも教えちゃいます!

そして魚の選び方や基本的な下処理を伝えたあとに、いよいよ魚をさばいていきます。初めて魚をさばく生徒さんも少なくないので、ポイントをお伝えしながら少しずつ区切って進めます。少人数で開催している分、分からないところは細かく確認しながら一緒に進められるので、「分からない」を残さずにさばいてもらえるよう工夫しています。
魚をさばいたあとは、さばいた魚と小浜市の野菜をはじめとした食材を使った魚料理を、みなさんで召し上がっていただきます。なるべくシンプルに、それでいて少し普段とは違う味つけを意識しています。おうちに帰ってからも魚料理を難しく感じず、いろんな味つけやパターンで繰り返しつくってもらえたらうれしいので、レシピも共有します。

「七菜先生!」とあちらこちらでヘルプの声。少人数だからこそマンツーマンで詳しく教えます。

魚のさばき方や味つけの組み合わせは、魚の種類や好みによって本当にたくさんあります。でも基本のさばき方をマスターしてしまえば、丸ごと1匹のお魚を買っても何品も楽しむことができますし、魚のことを知っているほうが、断然おいしくいただけます。
ずっと昔から続いてきた、魚が欠かせない小浜の食文化。漁師さんが魚を獲り、それを流通させる市場の方や魚屋さんがつなぎ、買って食べる消費者のみなさんがいる。これから先も、この豊かな海の幸が身近な食材として普段の食卓に並び、みんなで食べ続けていけますように。
そんな願いを込めて、これからも魚さばき教室を続けていきます!

この日の料理は、シンプルな「レンコ鯛のカルパッチョ」。難しいドレッシングは作らず、塩とオリーブオイル、甘さと酸味はフルーツで十分なことを伝えました。

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安間 七菜

1997年福井県福井市生まれ。管理栄養士。大学卒業後は福井県の栄養教諭として勤務後、小浜市の豊かな食材や食文化を学ぶため2024年4月から小浜市地域おこし協力隊に。ナチュラルワインが好きで、食べることも作ることも大好き。日々小浜の食の豊かさを実感しながら、日々家で料理をしている。小浜市の食の魅力を発信していきたいと思っている。

  1. 『さばくだけではない。魚のことを丸ごと学び、食卓に繋がる教室』御食国の現場からvol.05

  2. 『Nice buddyな二人が育てる宇久の福井サーモン』御食国の現場から vol.04

  3. 未来の養殖業の研究がここ小浜で

  4. 『幻の白い筍〜小浜が誇る名産品として今に生きる』御食国の現場から vol.03

  5. 「小浜の誇るおいしい魚の流通は、ここから始まる」御食国の現場からvol.02

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