
福井県小浜市にある舞鶴若狭自動車道の「小浜IC」そばの『道の駅 若狭おばま』は、2021年3月で創業10周年を迎えました。
観光案内所も併設され小浜観光の拠点としての役割も果たしています。私達は、小浜の玄関口とも言える場所にあり、多くの観光客を受け入れてきたこの施設はどのような理念や思いを持って活動してきたのかに興味を持ち今回取材に向かいました。
「小浜は人の気質も穏やかでゆっくりとした独特の時間が流れています。歴史ある神社仏閣や自然もあって海の幸も山の幸も楽しめる非常に魅力にあふれる土地です。ただ、観光客を呼び込むという点ではまだまだ小浜全体での受け入れのキャパシティが足りてない印象を受けます。」と、道の駅の駅長である佐野達也さんは、話してくれました。

「小浜は観光の‘’目的地‘’になることはまだ難しいと思っています。他の目的地に行く際などの途中に寄ってもらって、食事や観光を楽しんで頂く。そんな立ち寄りを目的とした観光地をまずは目指したいですね。そのための情報発信なども道の駅として行っていきたいです」新型コロナウイルスの影響によって減っていた利用客数も現在では例年通りの数に回復しているとのこと。
2021年3月に創業10周年を迎えるということで、会議や料理教室、農産物の加工体験などで使用されていた四季菜館を改修したレストランを新設し、物販スペースの増築などが行われます。
「今後も常に訪れたお客様に小浜の特産品、名産を紹介して小浜を知るきっかけとなるような施設を目指していきます。小浜に来た際などは観光案内、街案内などのお手伝いをさせていただくのでスタッフ一同皆様のお越しをお待ちしています」

今回の取材を通じて、地域とのつながりを大事にする姿勢や観光の力で小浜を盛り上げたいという『道の駅 若狭おばま』のみなさんの熱い思いを知ることができました。このような施設があることは観光客の方たちにとっても非常に楽しみで心強い存在になると思います。
今後も地域密着型の道の駅として様々な活動を行っていく予定の『道の駅 若狭おばま』。
小浜の特産品や名産が一堂に集まるこの場所に、ぜひ訪れてみてください。
取材:福井県立大学 上野広海 内山大輔
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