福井県には、子育てマイスター(※)という地域において、子育てに関する悩みや不安の相談員が居る。小浜市にも、県から認定された子育てマイスターが何人も居る中で、今回は、絵本普及に尽力している岡彩子先生を紹介したい。
絵本のある人生と無い人生
岡先生の強みは、絵本普及に特化していることだ。先生は、保育士になるため勉強していた短大時代に、「大きな木」という絵本に出会った。それ以来、嬉しいことがあるとその絵本に触り、嫌なことがあるとその絵本を読み、心を落ち着かせているそうだ。つまり、その絵本は先生の心のライブラリーになっていると話す。絵本のある人生と無い人生、それは「人生にメリハリをつける材料が有るか無いか」だと。
1冊の絵本の重み
先生が保育士を退職され、子育てマイスターになり、この絵本普及活動をされている中で、最も大切にしていることがある。それは「1冊の絵本の重み」を伝えること。
「花さき山」(作:斎藤隆介 岩崎書店)
これまでに、数多くの幼児、児童に絵本を読んできているが、この「花さき山」という絵本は、赤ちゃんや幼児に読んだ時は、「おばばの顔が怖かった」といった感想がほとんどだが、小学生になってから再度読み直すと、「絵本の意味と奥の深さが分かった」という感想をよく貰うそうだ。
先生は、自分の体験からも、心のライブラリーとなる絵本に出会わせてあげたい。その一心で絵本普及に尽力をつくしている。最後に岡先生から、絵本の感じ方は子ども一人一人違う。好きな絵本に出会えるまで、いつも1冊1冊、絵本を選ぶ時間も大切にして欲しい。とお言葉を頂いた。
※子育てマイスターとは、地域において、子育てに関する悩みや不安の相談員や助言者として社会貢献活動を希望される方を「子育てマイスター」として募集し、資格、活動実績等を踏まえ、福井県が認定した方のこと。(福井県 子育て支援 ホームページより)
<岡彩子先生のプロフィール>
保育士退職後、子育てマイスターに。
活動は、保育園、幼稚園、小学校、子ども家族館、ヨガピクニックママサークルにて「子育てマイスターさんと遊ぼう」という企画の元、絵本の読み聞かせを行っている。
コメント