個性的で表情豊かな小浜市の形成
小浜市では、食資源という魅力を栄養に育つ大木を「食のまちづくり」のイメージとして、小浜らしさを表現することを目指しています。
木の幹には「食による人づくり」があり、その幹から産業の振興や観光、福祉や健康などの枝が伸び、さらにそれぞれの枝に具体的な事業の小枝が伸びていきます。
地域おこし協力隊の方々も、風土や文化などの資源を活かし、食のまちづくりの大木に栄養を与え、たくさんの花や実をつけてくれています。そして、「食のまちづくり条例」の目標のひとつである「個性的で表情豊かな小浜市の形成」を実現するため、これからもみなさんと一緒にこの木を大きく育てていきたいと思っています。
小浜市地域おこし協力隊募集
小浜市では地域おこし協力隊を募集しています。都市部とは異なる豊かな自然環境と暮らし。自分自身の目標を叶える生き方。農業や水産業などの一次産業や、飲食業という私たちの生活に欠かせない食に関わる仕事。古くから天皇の食料を準備する「御食国(みけつくに)」として、皇室・朝廷に塩や海産物などの豊富な食材を京都に運び、都の食文化を支えてきた小浜。日本で初めて「食のまちづくり条例」を定めた小浜。日本の食文化を語るのに欠かせないこのまちで、食に関わる仕事に挑戦しませんか?
移住・起業・地域おこし協力隊に関する支援制度
小浜市では、移住支援や地域おこし協力隊後の起業支援などの制度も充実しています。地域おこし協力隊に関することや、これら制度について知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。
移住支援
空き家の購入やリフォーム、旧耐震住宅の建て替え、既存住宅のリフォームを行う人を支援する制度があります。具体的には、空き家の購入やリフォームに最大60万円の補助金が提供されます。
小浜市HP 小浜市住まい支援事業
起業者支援等
小浜市内で新たに起業したり、事業を承継して開業したり、法人を設立する方々を支援する制度があります。「おばま創業促進事業補助金」では、最大100万円の補助金が支給されます。
小浜市商工会議所HP おばま創業促進事業補助金のご案内
奨学金返還支援
大学などで奨学金を受けた人が小浜市に居住し、市内または嶺南地域の事業所で働く場合、奨学金の返還に対する助成制度があります。最大50万円の補助金が支給されます。
小浜市HP
地域おこし協力隊支援制度
福井県では、県内で活動した地域おこし協力隊が概ね3年間の任期終了後も県内に定着し、地域活性化活動を行う場合、最大100万円の定着支援金が支給されます。
福井県HP
小浜市の地域おこし協力隊にいろいろ聞いてみた!
小浜市で活躍しているOBや現役の地域おこし協力隊の方々に、
小浜市のこと、地域おこし協力隊のことなどをインタビューしました。
岡本 竜平
RYUHEI OKAMOTO
職業…農業 / 所属…株式会社 永耕農産 / 出身…福井県 / 活動開始…2017.4.〜
プロフィール
大学まで工学を学んできましたが、東日本大震災による原発事故から、自分が進みたいと思う将来像を見直し、工業の仕事に就かず、山奥で自然農業に取り組む人々との対話や学童保育の経験など、様々な生き方を経てきました。そんな時、生まれ育った地である松永地区に集落営農法人が立ち上がることになり、迷わず2017年に小浜に帰ってきました。当時、自分にとってもキーワードは「原風景」でした。松永や小浜には、人々を豊かに育む自然環境が揃っており、その自然環境を守る一翼を担うことが集落営農法人で実現できると感じたのです。農業研修と並行して、松永の有志と共に「まつなが里山楽校」という交流の場を創り、子どもたちとのキャンプや農業体験、もちつきなど、異世代が交流するイベントを開催しています。
地域おこし協力隊をどう過ごした?
数ある農業研修制度の中、地域おこし協力隊の3年という期間は非常に優れていると思います。水稲だけではなく、園芸の話を聞いたり、時間をかけて多様な農業を勉強することができました。今ではなかなかそういう時間は取れません。
小浜のここが好き
たまに、食卓に並ぶ全ての食材を誰が作ったのか分かる時があります。一つ一つを味わいながらする食事の喜びは格別です。
小浜が気になる人へのメッセージ
実は農業って器がとても広い職業なんです。今までの職種と全く違うことにチャレンジするのではなく、今までの経験を活かすつもりで来てもらえたら。農業の伸び代は、新しい価値観がつくっていくものだと思います。
相澤 弘美
HIROMI AIZAWA
職業…カフェ経営 / 所属…アイザワ商店ございん / 出身…宮城県 / 活動開始…2014.4.〜
プロフィール
2014年から3年間、観光推進の地域おこし協力隊として小浜市内外の市民団体が開催するイベントのサポートや企画などをして、地元の人たちとつながることを大切に活動してきました。そのおかげもあって、現在経営しているカフェレストラン「アイザワ商店 ございん」の建物は、任期終了直前に宮川地区の方から「地域に人が来るきっかけの一つとして、ここを使ってみないか?」と紹介してもらいました。60歳までにカフェをやりたいと思っていたことと、自分のルーツである宮城県や東北の味を味わう場所が北陸にはないと思い、開店に踏み切りました!人と話をしたくて協力隊になったこともあり、カフェを経営しながらの生活は、何かに追われることもなく、自分のペースで楽しむことができています。
地域おこし協力隊をどう過ごした?
さまざまな場に顔を出し、とにかく人と会って会話を重ねました。その一つ一つが自分の目指すことを実現する際や困った時に助けとなり、今でも貴重な財産となっています。
小浜のここが好き
昔から続く祭りや伝統工芸、食文化を遺そうと動く人たちがいること。日常生活では、道ですれ違う子どもたちが挨拶してくれたり、野菜や魚、湧き水がとてもおいしいところも魅力です。
小浜が気になる人へのメッセージ
好奇心がある人にとって、こんなに魅力的な地域はないと思います。歴史背景がとても深いです!とりあえず、飛び込んでみてほしい。協力隊は必ずしも残らなくてはいけない制度ではありません。小浜市は気負いすぎず、がんばれる所です。
熊切 栄輔
EISUKE KUMAKIRI
職種…農業 / 職業…地域おこし協力隊 / 出身…静岡県 / 活動開始…2021.4.〜
プロフィール
前職はとても出張が多く、家族との時間が限られていることに不満を感じていました。そこで、子どもが生まれることをきっかけに仕事を見直し、妻の出身地である小浜の協力隊に2021年に着任しました。何も知らなかった農業の世界は、想像以上に大変なこともありましたが、土や化学的なこと、農作物を作ることはとても魅力的だと感じました。農業は単に作物を栽培するだけではなく、販売から経営まで多岐にわたることも興味深いと思いました。なんでもやりたい!と思う自分の性分にはぴったりだと思っています。協力隊では、様々な農業関係者の元で働くことができ、まちのバックアップもいただけるため、とても助かっています。お世話になった方々や家族と一緒の小浜なら、自分のやりたいことが叶うと思っています。
地域おこし協力隊をどう過ごした?
農業にはさまざまな作業があるので、自分がどのような経験をしたいのか事前にイメージしておくことが大切だと感じました。限られた期間の中で、初めての経験をどれだけ積み重ねることができるかを意識しています。
小浜で描く未来
最終年度は、田んぼを借りて自分だけの稲作にチャレンジしてみました。上手にできたら自身のパッケージをつけて販売したいと思っています。そして、この第一歩から少しづつ自分の名前を知ってもらい、農家で独立する夢を叶えたいと思っています。
小浜が気になる人へのメッセージ
自分の夢に向かって進みながら、理想と現実を評価しながらチャレンジして欲しいです。3年という期間は十分にありますし、小浜はさまざまな夢を受け入れてくれる豊かな環境があると思います!
坂田 凱斗
KAITO SAKATA
職種…水産事業 / 職業…地域おこし協力隊 / 出身…大阪府 / 活動開始…2023.5.〜
プロフィール
幼い頃から、祖父の田舎である香川県の小豆島の海に行って釣りをすることが何よりも楽しみでした。大好きな海で自分が育てた海産物をお客さんに届けられたら素敵だと思い、高校在学中に訪れた「漁師の就業者支援フェア」で小浜と出会いました。その後、若狭カキ養殖現場でのインターンシップで、カキのむき身づくりや養殖ロープの設置などを手伝い、養殖作業の大変さと達成感を味わいました。現在はカキ養殖だけでなく、小浜よっぱらいサバなどさまざまな養殖現場を見学し、3年間しっかりと勉強したいと思っています。また、カキの加工現場で規格外とされて廃棄されるものを有効活用するなど、6次産業化にも取り組んでいきたいです。
地域おこし協力隊をどう過ごした?
まだ着任したばかりなので、市役所の担当者や漁協の方々にお世話になりながら、多くの漁業関係者と出会い、仕事とおいしい海の幸を学ばせていただいています。小浜湾にミネラルや栄養を与えるおいしい地下水を飲むことも楽しみの一つです。
小浜で描く未来
最初はカキ養殖に就くことしか考えていませんでしたが、さまざまな現場を手伝う中で、小浜よっぱらいサバや若狭まはたなど、他の養殖業にも興味を持つようになりました。そのため、まずは勉強し、自分ができることややりたいことを探求していきたいと思っています。
小浜が気になる人へのメッセージ
自然豊かな小浜は、海はもちろん毎日がとても気持ちの良い地域です。漁業が気になる方、ぜひ一緒に美しい若狭湾で小浜の漁業を盛り上げていきましょう!
御食国若狭おばま食文化館(小浜市企画部食のまちづくり課)
〒917-0075 福井県小浜市川崎3-4
【開館時間】9:00-18:00(11~2月…9:00-17:00)
【休館日】水曜休館(祝日の場合は開館)
【Tel】0770-53-1000 [Fax] 0770-53-1036
【Web】https://www1.city.obama.fukui.jp/obm/mermaid/
【E-mail】mermaid@city.obama.lg.jp
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