左が店主の赤尾正明さん。福井県の南に位置する嶺南・三方で育ち、現在は2代目として2021年で創業56年目となる「和洋菓子・カレー焼 あかお」を奥さん(和美さん)と2人で経営している。
小浜駅を背に「若狭おばま観光案内所」の右側に進んだ商店街の並びで、一際カラフルで目を引く外観のお店がある。それが今回取材した「和洋菓子・カレー焼 あかお」。
このお店の名物は、店名にもあるカレー焼き。「なぜカレー焼きを始めたのですか?」と店主に聞いてみると、「元は和菓子屋さんであり、業者の勧めもあり焼きまんじゅうを販売しようと考えていた。しかしクリームやあんこは一般的で、自分たちの店だけでしか味わえない何か変わったものを販売しようと思い、カレーを入れたのがカレー焼きのきっかけ。中に入れるカレーは前日から仕込み、ルーだけではなくニンジンやジャガイモも入っている自慢のもの」と教えていただいた。
実際に、お店の一番人気で自慢のカレー焼きを食べてみた。
一見、大判焼きを細くしたものだが、食べてみると生地はもちもちふわふわ。丹精込めて作り込まれたカレーが挟まれたカレー焼きは、今まで味わったことのない美味しさで、一番人気を誇るのも納得。カレー焼きの他にも、栗赤飯やカステラなどもあり、どれも美味しい。
普通の和菓子屋さんというと、お客さんはご年配の方が多いイメージがある。だが、このお店では子どもから年配の方まで幅広い世代の方に人気を集めている。創業当初は主に小浜市の方が来店していたが、近頃では帰省で小浜に戻ってきた際に家族を連れ、懐かしい味を求めてお店に足を運ぶ方も多いそう。また、休日には市外、県外からもお客さんが来店するそうだ。
近頃は、インターネットのおかげで遠いところからもお客さんが来てくれている。このことがお店をやっていて嬉しかったことでもあるという。
「いつかは外国からも来てくれたら嬉しい!コロナが終わったらたくさん来てください!」と、最後に一言店主から笑顔でメッセージをいただいた。
小浜に来た際はぜひ「和洋菓子・カレー焼 あかお」にお越しください!
※大変惜しまれつつ、2024年3月にご閉店されました。
取材:福井県立大学 和田良太 大塩航 柴﨑英圭
コメント