このお店で扱っているのは雌の若狭牛できめ細かくきれいな霜降り肉、いわゆるA5ランクの牛肉。月に2回、せりで2頭仕入れているそうだ。三宅さんによると雌の方が切ったときの感じ方が優しく感じるのだとか。
三宅さんのオススメは、父親から受け継いだ2週間かけて作る秘伝のタレともよく絡む脂の乗ったバラ肉。お店で出しているお米や、日本人の口に合うように調合されたキムチは、全て自家製。こちらもオススメとのこと。
バラ肉を実際にいただきましたが、とても柔らかい肉質と秘伝のタレの中に溶け合う牛の脂の甘みが絶妙にマッチして、とてもおいしかったです。焼過ぎに注意して、是非とも召し上がっていただきたいです!
お店は、部屋が中心で区切られ、テーブルが二つの広い空間と、隣の部屋とは障子で区切られている個室風の空間が計13空間。これは「落ち着いた空間で食べてもらいたい」という三宅さんの思いからである。
三宅さんの「五味焼」に対する思い
「地元の人に育ててもらったこともあり、恩返しをしたいという気持ちをもって五味焼を営んでいます。あと自分でさばいたお肉などがとても愛おしいです」と話してくれた。
三宅さんにとっての「五味焼」を尋ねたところ、「このお店を一言でいうなら、“愛を食べていただくところ”ですかね。学校給食のお肉の配達も“ただお肉を届ける”のではなく、”愛を届けている”という思いでやっています」と、大きな食材への愛を語ってくれた。こんな店主が提供するものを食べる私たちも幸せになるはず。是非、三宅さんの愛をご体感ください。
プロフィール
「五味焼」二代目店主 三宅淳志さん
昭和59年に精肉店を始め、後に焼肉店を始めた五味焼。父親の代から続いており、店主は大学生時代から家業に携わり20年以上になる。家族で経営しており、学校給食への提供やお肉の配達も行っている。食材に対する愛情が強く、インタビュー中にも扱う食材に対する愛が伝わってきました。
取材:福井県立大学 小此木楓佳 森亮輔 湯場大洋
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