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唯一無二の良さに出会える「ツカモト民芸センター」

常識にとらわれないダルマ

ダルマと言ったらどのようなダルマを思い浮かべるのだろうか。形が丸で色が赤色、片目の黒目が無いのが、一般的なダルマのイメージかもしれない。しかし、「ツカモト民芸センター」には、常識にとらわれない様々なダルマが存在する。そのダルマを作っている柄本ご夫婦に話を伺った。

「若狭うるしダルマ」を作っている柄本ご夫婦

顔は一つ一つ全て手描き

お店に入るとすぐ左手に柄本ご夫婦の作業場がある。職人と聞くと、作業部屋に入り一人で黙々と作業を行うものだと思っていた。しかし、「ツカモト民芸センター」の場合は、職人の仕事をしつつもお客さんとの出会いや話しも、仕事の一部だそうだ。
特徴的な形で顔がリアルなダルマにした理由を柄本忠彦さんに聞くと「世界中を旅した時の経験がこのダルマに生かされている。赤色で丸形のダルマのような通常のダルマだけがダルマである必要はない。顔は一つ一つ全て手描き。だからうちのダルマは唯一無二の顔を持っている。ダルマは、倒れても倒れても起き上がる人形。何度でも起き上がるダルマのような人生を送りたいという思いで作り始めました」と語ってくれた。

「ツカモト民芸センター」でのみ販売されている合格ダルマ

購入はここだけの理由

三角形で顔がリアルなダルマは、絶対に倒れない。模様を見ると、削った石などに描いているように見えるが、合成樹脂の塊にダルマの絵を描いたもの。この合成樹脂は、季節や温度、湿度などのすべてを考慮して作られていてとても難しいそうだ。合成樹脂がこの色になるまで約1年かかるという。また、このダルマは、触れば触るほどツヤがでて、店に展示してある40年経ったダルマは渋く、味のあるダルマになっていた。
柄本さんのダルマは、県外では販売していない。中でも絶対に転ばないことから人気の「合格ダルマ」は、県内でも販売されておらず、実際に「ツカモト民芸センター」に訪問してこないと買えない。これは、柄本さんが出会いのご縁を大切にしているからだという。
さまざまな表情で唯一無二のダルマがたくさん並ぶツカモト民芸センター。ご来店されたら、自分好みのひとつが必ず見つかるはず。唯一無二のダルマはもちろん、柄本さんに一度出会ってみませんか。

福井県立大学 宮崎新

INFORMATION

ツカモト民芸センター
電話番号:0770-52-2590(ツカモト民芸センター 0770-52-2590 )
住所:福井県小浜市福谷8-29-8
営業時間:9:00~18:00
定休日:年末年始・毎週火曜日・水曜日(1、2月は体験のみ休み)
料金:入場料:無料 / 体験料:だるま絵付け 950円

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福井県立大学 海洋生物資源学部 学生チーム

福井県立大学 海洋生物資源学部 学生チーム 小浜市内の丘の上にある福井県立大学海洋生物資源学部の学生が、小浜のことをもっと知るためにキャンパスを飛び出しました。縁あって全国各地から小浜に集まり、巣まう私たちには、まだ知らない小浜の魅力がたくさんあるはず。“大学生から見た小浜の魅力“を発信します。

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